
九響さんが定期演奏会に向けて開催してくださる音楽セミナー
次回第439回定期に向けてのこの日のテーマは「理想と現実の音楽旅」
というのも、次回のプログラムは「ドン・ドン・ドン」
Rシュトラウスの「ドン・ファン」「ドン・キホーテ」と、時代を遡りテレマン「ドン・キホーテのブルレスカ」という、面白そう! 演奏聴いてみたい!!コンサートなのです
この日の講師は西田紘子先生。
「共通するのは『手の届かない理想へのあこがれ』と『現実との摩擦』。
三つの音楽をとおして、人間のおろかさ、愛おしさを体感しませんか」
終始面白いエピソードや解説盛りだくさんで、時間が押していたけどまだまだ聞きたい..
シュトラウスの特徴・得意技である「音楽での描写」、
テレマンの時代の「音画的(tone painting)」=音で読む物語というジャンル。
解説とともにYouTubeで曲を聴きがら確認していきました。
実際に演奏を聴いたら、情景がよりリアルに見えそう。
ところで音楽主幹氏からの情報によれば
ソロチェロ(ドン・キホーテ役)を担当されるウィーンフィル首席奏者のタマーシュ・ヴァルガ氏、
ソロを弾かないときはオケに入って弾きたいとの希望があり(!)
この日はなんと、ヴァルガ氏率いる九響チェロパート、になるそうです。
楽しみすぎる。
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(以下、余談と再掲)
シュトラウス「ドン・キホーテ」は、16年前の九響さん演奏も聴いています。
300回の記念定期、
指揮は亡き秋山先生、チェロはダヴィッド・ゲリンガス氏、ヴィオラが豊嶋泰嗣氏でした。
(↓2010年に書いたブログ記事、公開していないので内容を貼ります。
この頃の定期では、毎回ウェルカムコンサートが行われていたんですよね)

九州交響楽団 第300回記念定期演奏会
メジャーへのステップVI
~秋山&九響が贈る「R.シュトラウスの世界」最終回!~
2010年5月23日(日)15時開演
アクロス福岡シンフォニーホール
秋山和慶(指揮)
ダヴィッド・ゲリンガス(Vc)*(**ドン=キホーテ)
豊嶋泰嗣(Vla)(**サンチョ=パンサ)
扇谷泰朋(コンサートマスター)
九州交響楽団
リヒャルト・シュトラウス:
13管楽器のためのセレナード 変ホ長調 作品7
メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための変容)
チェロと管弦楽のためのロマンス ヘ長調*
交響詩「ドン・キホーテ」作品35(騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲)**
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警報が出るほどの大雨の中、じゃぶじゃぶ出かけてきました。
九響さんの300回記念定期、あいにくのお天気にも関わらず大盛況。
R.シュトラウスをシリーズで追ってきたこれまでの定期に、
残念ながら私の引越しは間に合わなかったけれど(涙)
最終回を聴くことができて嬉しい。
今回は記念定期ということで、九響にポストのある演奏家も揃い、
(チェロのゲリンガス氏は首席客演指揮者、
ヴィオラの豊嶋氏は桂冠コンサートマスター)
また九響メンバー個々の活躍も堪能できるプログラムです。
1曲めは管楽器奏者13人、2曲めは弦楽器奏者23人が
おのおの個別のパートを演奏するので、
総譜はそれぞれ13段、23段に分かれているそうです。
私は特にメタモルフォーゼンの、美しい音の重なりにうっとり。
空間に満ちるこの音のきらめき、どこかで聴いたことがあると思ったら、
「カプリッチョ」"月光の音楽"の印象に似ているのですね。
この曲(素人考えかもしれませんが)、たくさんの音の中に
特別綺麗な音とかきらびやかな音質が目立ったりせず、
パーツの粒が揃い安定感のあるアンサンブルが良いのかも。
九響さんの渋い大人のアンサンブルはまさにぴったりで、
それが今回の幸福感と感激を一層増した原因かもしれません。
1曲めの管楽器の柔らかくロマンティックなメロディも
3曲めのゲリンガス氏の雄弁な独奏チェロも
終始客席で頬が緩んでしまうような素敵な演奏でした。
「ドン・キホーテ」はご存知セルバンテスの名作。
独奏チェロがドンキホーテ、独奏ヴィオラがサンチョパンサ役、
そこにコンマス他、管パート等の各ソロが絡みつつ物語が進みます。
個人的には、こういう曲はライブに限る。と思っています。
それも出来れば、ステージ全体見渡せる席で。
「もう冒険は嫌だ」というソロヴィオラに、
「ぐずぐず言わずについてこい」と怒るソロチェロ、
そこにバスクラリネットが入れる合いの手、とか。
妄想冒険家の二人が空中飛行する(と思っている)シーンで、
ひゅうひゅう鳴るウィンドマシーンとか。
個々のプレイヤーが見事に決めていく様子を目で確認できるのって、
本当に楽しいです。
今回、私は生で聴くのは初めての曲ばかりでした。
九響さんは、比較的演奏機会の少ない曲も取り上げてくれるので、
定期演奏会を追うだけでも、十分幅広く聴くことができるようです。
今回、300回に至る演奏会の軌跡をまとめた冊子が配られ、
ざっと拝見しただけですが、
これまでの演奏曲目もかなり意欲的。
願わくばいろんな指揮者も来てくれるといいなあ。
と思いつつ、でも今回も十分、満足度幸福度共に高く、
ほくほくしながら帰途についたのでした。
☆開演前のロビー・コンサート

ベートーヴェン:3つの弦楽三重奏 作品9-1より 第1楽章
(写真左から)
扇谷泰朋(Vn)
ダヴィッド・ゲリンガス(Vc)
豊嶋泰嗣(Vla)
「九響ロビコン始まって以来の豪華メンバー」によるアンサンブル。
開場と同時に、真上から見える位置を確保して聴きました☆
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